勇気とリーダーシップの吉田さん

足立東民商会長　菊地勝二

　足立区の「革新区政をつくる会」は、全会一致で吉田万三さんの都知事選立候補を承認しました。本当に当選してほしいという思いです。

　吉田さんは1996年９月、足立区長に当選し、２年８ヵ月で豊かな実績を残しました。

　区長就任後、公約に基づき区庁舎跡地のホテル計画の撤回を指示し実行。憲法と地方自治法の精神に立って、「区民生活重視の区政」の基本姿勢を打ち出し、大型事業をおさえ、区民福祉の充実と産業・商工業振興を柱にした「暮らし重視」の区政をすすめました。

　主なものを紹介すると、

1. 乳幼児医療費助成の拡充で、対象者が１万人増える。
2. 他区がすべて値上げするなか保育料２年連続据え置き。「子育てするなら足立で」と主婦の会話が。
3. 24時間巡回型ホームヘルプ事業を区内全域で実施。
4. 敬老祝い金（生きがい奨励金）の70歳からの支給を続けているのは23区では足立だけ。
5. 万三融資と親しみを持って呼ばれた、限度額300万円・利息１％・無担保無保証人の小規模融資を実施。
6. 借り換え融資800万円・利息0.5％・１年据え置き・６年返済を実施。全国から注目される。
7. 防災用品分割発注により、区内業者優先で調達。
8. 特別養護老人ホームを、一気に３ヵ所同時に建設。

などなど、今でも足立区政に生かされているものがいっぱいあります。

　しかも、吉田さんは勇気と忍耐力・リーダーシップのある人です。当時の区議会の与党は５分の１。庁内は反対派の幹部だけで固められていました。そうした劣勢の中でも、公約と区民の暮らし・営業を守る立場を明確にして、勇気ある決断で政策を断固として実行しました。政治家として最も大切なリーダーシップを発揮した、ためされずみの政治家です。吉田区長自身、区民要求を励まし、要求で団結し、運動の広がりと連帯することを実践しました。

　体型にもあらわれていますが、親しみやすく、明るく気さくな人柄です。居るだけで会場がパーッと明るくなるような、不思議な魅力のある人です。今度は都知事としてその力を発揮してもらえるよう、私もがんばります。（東京商工新聞１月１日号より）