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区民への公約しっかり守ります

1996年万三区長就任あいさつ

02年9月9日 更新

 おはようございます。このたび、区長に就任しました吉田万三です。

 職員のみなさま、先ほどは心温まる歓迎をいただき、ありがとうございました。また、日ごろの公務遂行にご努力いただいていることに敬意を表します。

 私は、区長選挙の期間中、大きくいって三つのことを柱として、その公約を訴えてまいりました。

 一つ目は、高度成長時代、バブル時代から続いてきた政治スタイルから「生活重視型」の政治スタイルへの転換であります。その象徴的事例として、千住庁舎跡地へのホテル建設計画の是非が問われたと認識しております。

 職員のみなさまにはご苦労をおかけすることにもなると思いますが、区民のみなさまにお約束しました公約はしっかりと守るという立場で、ホテル建設計画は中止し、現在の到達状況を把握し、みなさまとご相談の上、区民要望と「地元のにぎわい」を基本に跡地利用の具体化を急ぎたいと考えております。

 長期的な視点から見ましても、区民の望む身近な施策や地元業者育成を重点にすえることは、一時的経済効果ではなく、新たな雇用や消費を生み出すという点で、安定的で息の長い足立区の活性化につながるものと考えております。

 二つ目は、地元自治体本来の「公共性を守る」という役目を守ること、いい換えれば、地方自治法第2条でいう「住民の安全、健康及び福祉を保持する」という立場を基本にすえた区政を目指します。

 これまでの時代は、ややもすれば経済効率ばかりが優先されるきらいがあったように思われますが、さまざまな行政の領域の中には、こうしたものさしで測れるものと、測れないものがあると思います。「公共性を守る」べきものは、しっかりと守っていきたいと思います。「行政改革」がいわれますが、問題は中身であります。私は、区民サービスを向上させるために、むだを省くという本来の立場に立って、一つひとつの施策が、区民から見て「本当に必要なものかどうか」をしっかりと見極めたうえで、財源をいかにむだなく効率的におこなうかを検討し、行政の改革に当たっていきたいと考えております。

 三つ目は、民主主義をより豊かなものとして根づかせていくことに努めてまいります。

 情報公開、住民参加の方法も今後検討し、いろいろな角度から区民にとって区政がより身近で、開かれたものになるための努力をしたいと考えております。

 また、政策決定過程での民主主義にとどまらず、日常の仕事のなかでも、職員の創意や工夫が生きるような職員参加にも努めていきたいと考えております。

 大切なことは、区民と区役所・行政のキャッチボールが活発にできること、行政のなかでも職員の間で積極的なやりとりが活発化することが、形式としての民主主義を生き生きとした血の通った民主主義にしていく道だと確信しております。

 以上のような基本的な考え方のもとに、これからの区政運営に当たっていく所存でありますが、職員のみなさまにとっては、区長が変わるのは16年ぶりということで、多くの戸惑いもあるかと思います。

 しかし、私の述べた考え方は、決して特殊な考え方だとは思っておりません。地方自治の精神を貫くという基本的立場は、大多数の区民、区職員、区議会のみなさまのご理解が得られると思っています。

 また、誰もが今までのままのやり方でこれからも突き進めばいいと思っているわけでもないはずです。時代の流れを見ながら、あるときはブレーキをかけ、ハンドルを切らなければならないのであります。そのタイミングや切り方の程度については、さまざまなご意見もあろうかと思います。その点については、区長は64万区民の代表という立場で、区民のみなさまはもとより、職員のみなさま、議会のみなさまとも十分に相談しながら、区政の運営に当たっていきたいと思っております。

 当面、区政運営に当たっては、早急に財政状況を把握したうえで、あらためて基本的な区政の方向についてもきちんとした考え方をお示ししたいと考えています。

 ご案内のように、私は行政の分野で仕事をするのは、初めてであります。職員のみなさまのご協力なくしては,区政運営も難しいことが多々あろうかと思います。力を合わせ、足立区を区民が誇りをもって語れる区にしていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

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